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コロナウィルスに立ち向かえ。ワンマンバンドのテレワーク

JUGEMテーマ:不動産投資

 

 

コロナウィルスに立ち向かえ。ワンマンバンドのテレワーク

 

 

 

去年の11月に、アスクルの運営する「みんなの仕事場」というサイトの取材を受け、話した内容が先日記事になりました。

https://www.shigotoba.net/business_frontline_2001_hatarakik…

 

記事の内容は「中小企業でなぜテレワークが進まないか」というもので、ワンマンバンドのテレワークについていろいろ話をしたのだけれど、その時はまさかこんなことになるとは!

世の中テレワーク一色。

 

 

 

 

ワンマンバンドの創業は20136月、今からおよそ7年前。最初から「在宅勤務」を基本に会社を作るつもりでした。

7年前というとまだ「テレワーク」という言葉もなかった。少なくとも聞いたことはなかったけど、長く外資系企業に勤めていた僕にとっては、リモートで仕事をする、ということはそれほど違和感のあることではありませんでした。

しかしとはいえ、僕が起業に当たって「社員全員在宅勤務で仕事をする形態を考えている」という話をすると、当時の同僚の多くは外資系企業に勤めているのに「あほか。そんなのうまくいくわけないだろうう」、と鼻で笑ったものでした。

 

在宅勤務制度を採用しようと思った理由はいくつかあります。コストが抑えられる、というのも理由の一つでしたが、最も大きな理由は

「在宅勤務制度によって、世に埋もれている、子育て中の優秀なお母さんを採用できるのではないか」

ということでした。

 

創業間もない、ワンマンバンドとかいう変な名前の、怪しげな不動産会社にとって、優秀な人を採用する、ということは困難を極めることが予想されました。採用当初はそれほど給料も出せるわけではないし。しかし会社はつまるところ経営者と社員。つまり人です。優秀な人の採用をあきらめるくらいなら自分一人でやっていったほうがましでしょう。

しかし、子育て中の女性の多くは、いかに優秀な人であっても、なかなか社員として働くことは難しい世の中。当時は今よりもっと難しかった。そこを狙ったわけです。

 

 

創業2か月後には第一号社員が入社しました。子育て中の女性でした。100人近い応募者の中から選んだ乾坤一滴です。

在宅勤務ではありますが、最初は「研修」的に対面で仕事内容を伝えていく必要がありました。当時の本社は僕の自宅マンション。まあ今でもそうですが。そして当時僕は一人暮らし。今は3人家族ですが。

「初対面に近い女性が、仕事とはいえ、そして社長宅とはいえ、男の一人暮らしの家に入っていかなければならないのはさぞ不安なのではないだろうか。」

そう考えた僕は、初出社の日、まず最初に自分がいかに人畜無害な人間であるかを一通り説明し、そしてあらかじめ購入してあった防犯ベルと、僕がアラスカの川下りで携帯していたクマよけスプレーを手渡したのでした。体重55キロの僕を倒すにはやや過剰な装備でした。

採用後すぐに際立った能力を発揮して僕を驚かせたその女性は、その後今に至るまで、ワンマンバンドの屋台骨を支える存在として活躍し、皆に頼られています(特に社長に)。

 

 

 

 

それから月日が流れ、今ではワンマンバンドは総勢10名のスタッフが、僕も含めて全員在宅勤務で働いています。

平成28年には、僕らに遅れること数年、「テレワーク」という言葉を作ってようやく働き方改革に力を入れ始めようとした総務省から、「テレワーク先駆者百選」企業に選ばれました。

ほかにはNTTデータ、KDDI、ヤフーなど、まさにそうそうたる企業が名を連ねていました。吹けば飛ぶような会社はワンマンバンドだけでした。

 

 

第一号社員の採用以降、「テレワーク」企業は徐々に増え、世の中は就職売り手市場へと変化していきました(コロナ騒動が始まるまでですが)。その中でワンマンバンドの社員採用の平均倍率は今でも常に数十倍です。その中から厳選して採用したメンバーは、今のところ創業以来一人もかけることなく、強力なチームを形成しています。

 

 

 

 

 

「全員在宅勤務なんて、夢みたいなこと言ってんじゃねーよ」と揶揄されたワンマンバンドの体制も、今のところうまくワークしています。そして、世の中もついに(コロナのせいですが)テレワークを本格採用する会社が一気に増加してきました。

 

しかし、「テレワーク」は当然ながら万能ではありません。そして、インタビューなど受けるといつも話していますが、「オフィスに皆で集まって仕事をする形態」に比べて、必ずしも優れているわけでもない、と僕は思います。

 

僕が外資系企業(最後の10年くらいはアメリカ企業)に勤めていたころすでに、欧米では「在宅勤務の弊害」が徐々に明らかになってきており、リモートで働いていた社員を、拠点オフィスに集約したり、解雇したりする動きが出始めていました。

集約したオフィスで固まって仕事をしたほうが、コミュニケーションは取りやすいし、仕事をさぼるやつは出にくいし、そのほうが効率的だ、という、なんというか「とてもあたりまえ」の理由からです。

 

ネット環境はそれからさらにどんどん進化し、リモートワークが行いやすくなったことは間違いない事実です。しかしそれではその弊害は解決されたか、というとそれはまた別の話。

ワンマンバンドのリモートワークがうまく機能しているのは、まさに「リモートワークでもきちんと仕事ができる、自己管理ができる人」が集まっているからに他ならない、とも思っています。

 

 

毎日家で仕事をやっていれば、中にはさぼる人も出てきます。かくいう僕自身も、若いころ営業をやっていたころは、よく喫茶店で時間をつぶしたりしていました(もったいない!今では考えられませんが)。

「在宅勤務でも、オフィスに集まって働くのと同様に、みんなきちんと働く」というのは全く幻想にすぎない。そんなわけない。

 

コミュニケーションの問題もあります。ZOOMSLACKなど、ワンマンバンドでも日常的に使用している、素晴らしいとしか言いようのないツールはありますが、でもどんなに進化しても、やはり全員が一か所に集まって行うコミュニケーションにはかなわない面もあります。特に大きな組織ではなおさら。

 

 

 

 

でも、よく考えてみると、オフィスに集まって仕事をしていてもみんな仕事をしている、というわけではないかもしれない。それも幻想かも。

確かに「みんな仕事をしているように見える」けれど、見えるだけで実際にはほとんど役に立つようなことをしていない人も、うーん、いっぱいいるかも。

そうすると、オフィスワークと在宅ワークと、違うのは「見かけ」だけなのかもしれませんね。

 

大切なのは「いかに優秀で意識の高いスタッフでチームを構成するか」ということであって、そうすると、「テレワーク」の企業にとっての本質は「それによっていい人材を採用する」ということかもしれない。

だからあちこちの企業がテレワークになるということは、ワンマンバンドにとっては「採用競争力」がなくなってしまう、ということなわけですね。

だから、テレワークの効用をインタビューなんかでペラペラしゃべったり、ブログに書き綴ったりすることは、厳に慎むべきかもしれず。。。。影響力ないからまあいいか。(2020年3月16日)

author:oneman-band, category:不動産一般, 14:02
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-, 2020/03/24 9:06 PM