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サンパウロの寿司はうまいか?

JUGEMテーマ:不動産投資

 

サンパウロの寿司はうまいか?

 

 

前回のブログにも書いたけど、サンパウロには到着したけど荷物を受け取ることはできなかった。パンツもなし、シャツもなし。ここから2泊、最低限の荷物で生活しなければならない(そしてその後も荷物を受け取れる保証は全くない、というか不安しかない)。

 

結果的に言うと、「荷物なんてなくったって全然平気」でした。当たり前だけど。

夜着いたのでその日の着替えはなかったけど、しかし昔山に登っていたころは一週間着替えないこともざらだったし、こんなのほんとなんてことない。下着なんてどこでも買えるし。生活にも、ほとんど不便を感じない。

 

 

俺のスーツケースには一体何が入っていたんだろうか。

 

 

スーツケースそのものを除く重量は15キロ以下で、多分一月の旅行の荷物としてはそれほど多いとも言えないと思うが、こうしてみると「俺ってどんだけ無駄なものもってきてんだろ」と思わずにはいられない。

 

半分以上は洋服だ。前半「悪目立ち」気味だった和服は今回は持ってきていない。でもジャケットとか入ってる(一度も着ていない)。

あとはなに?携帯用ウォシュレットとか?

 

特に今回のような都会を回る旅であれば、必要なものは細かいことを言わなければ大体どこでもすぐに手に入る。

バックパックを担いでいたころから僕はどちらかというと「荷物の多い方」だったが、「旅の荷物」について、今回改めて考えさせられてしまった。

 

 

 

 

サンパウロは日系人が多い。ブラジルの日系人全体の数は不確かだが160万ともいわれており、そのうちかなりの割合の人々がサンパウロ州に住んでいる。

160万人といってもブラジルの人口2億人からしたら「ごくわずか」であり、実際街を歩いていても、「明らかに日系だ!」とわかる人はほとんど見かけない。

 

とはいえ日系の人々は普通に暮らしているわけで、普段旅行中は、Tシャツ短パンで何も荷物を持たずに街を歩く僕は、このサンパウロでは多分街の風景に完全に溶け込んでいて、実際何度も普通に話しかけられたり道を聞かれたりした。

 

サンパウロの街には、リオに比べても、路上生活者の数が多く、「あらゆる街角に」人が寝ている、という感じで結構怖い。治安はもちろん決して良くない。

でも地元の人は、女性でも、普通に街を歩いているし、「明らかに旅行者」と認識されない限りはそれほど危なくはなさそうにも思える。

 

何の荷物も持たず、あたかも目的地があるようにすたすた歩く。やばそうなところでは写真を撮らない。所持金は最低限にして前ポケットに入れる。

 

そうすればリスクはかなり減らすことができると思う。

 

 

そういえば、昔は僕は大きなカメラとレンズを何本も持って旅行していたが、今回はついにカメラを荷物から除外した。去年秋購入したGalaxy Noteのカメラはほんとに進化していて、映りはきれいだし、広角レンズはアナログレンズの多分20mm相当程度。「映り」以外のメリットはいうに及ばず。本当に何の不自由もない。

 

 

せっかく日系人がたくさんいる大都市にやってきたんだし、寿司でも食ってみよう、ということで、現地でも特に評判の高そうな「新寿司」に予約を入れていってみた。

 

行ってみたらすごい人。予約なしではまずは入れなさそうな感じだった。

日本人駐在員、らしき人もいくらかいるが、ほとんど、9割がたの客は、現地ブラジル人であるようだった。

てんぷらやいろいろついた「おまかせ」コースが、確か7000円くらい。そして日本酒1合が1500円くらいだったろうか。お会計は1万2、3千円くらいだったように思う。

 

さすがに、日本人社会の伝統が長く、ビジネスも盛んなサンパウロで一二の評判をとっているだけあって、料理は結構うまい。天ぷらなんか、結構さくっと揚がっている。

 

しかし、刺身は寿司は?

 

 

うーん、チェーン店の居酒屋レベル。

悪くはないんだけど、旨いとはとても言えない。

 

これが旅行の最後のほうだったらだいぶん違ったかもしれないが、まだ日本を出てから1週間しかたっていないので、日本食恋しい「味覚プレミアム」はほとんどないし。

 

 

 

 

ここ20年、「海外の日本食」のレベルは急激に上がった。昔はほんとにロクなものがなかったが、今回のすし屋の天ぷらも美味かったし、ロシアで食べたラーメンなんか日本のものと全然そん色なかった。しかしどうしても「刺身」は味が極端に落ちてしまう、と感じるのは僕だけだろうか。

 

数年前フランスのリヨンで、若手日本人シェフが営んでいる「新進気鋭の日本料理屋」に行った時も、あまりにひどい「刺身」にがくぜんとした。ほんとにくそみたいな刺身だった。

すべて日本からの直輸入もの。解凍してびちゃっ、と水っぽくなったそれは、日本では「チェーン居酒屋」でもさすがに出てこないだろう、というレベルだった。

 

あまりにひどかったので、なんで現地の魚を使わないのか「新進気鋭のシェフ」に聞いてみたら、「魚の〆方が違って、こちらのものは使えない」そうである。

ほんとか?しかし俺は昔離島で自給自足生活をしていた時に、自分で釣った魚を何の考えもなく殺して、刺身にして食っていたが、チョーうまかったぞ。「〆方」は関係あるだろうが、このくそみたいな解凍刺身よりは数倍ましなのでは??

 

セーヌ川沿いのマルシェでは、目にも鮮やかな新鮮そのものの魚介類が、山のように売られていた。

 

 

 

というか、海外で日本食が食べたくなった時に向かう先は「寿司屋」ではないんじゃないか。

 

日本を出る前の晩、奥さんが作ってくれた「最後の晩餐」は、肉じゃがとか、ナスの揚げびたしとか、甘ったるい日本の味にあふれていた(最高だった)。

その素晴らしい飯を日本酒と一緒に食べながら、「日本食には白ワインが合う、とか言ってるやつは絶対あほだな。刺身とか天ぷらとかは結局塩味であって、典型的な日本食(の味)じゃないんだな。この料理に、白ワインは絶対合わない!」と話していたことを思い出した。

 

「異国の地で日本食が恋しくなった時、食するべきは寿司やてんぷらではなくって、もっと、甘ったるくて出汁のきいた日本料理なんだな。それかカレーかラーメンか餃子」と強く確信し、今後の教訓とすることにした。

 

 

 

次の晩は「ブラジルで最もうまい肉を出す店」アワードを受賞したこともあるという(アワードの価値は不明)アルゼンチンスタイルのステーキ店、を訪れた。

肉は。。。。最高だった。人生で最高クラスの肉。柔らかく、旨味が凝縮されていて、バランスが絶妙。地元の紳士淑女が集う最高級クラスのレストランだが、しっかりしたワインを飲んで、会計は昨日の寿司屋より安い。

 

魚食ってる場合じゃない。

 

 

はっきり言って、ブラジルでは、飯が本当にうまかった。なんといってもがっつり食べる牛肉が秀逸だが、若鳥の丸焼きとか、豆の煮込み料理とか、いい飯屋に当たったのもあると思うけど、どれも最高にうまかった。そして味がわかりやすい。

 

肉だけではない。リオデジャネイロで宿泊したレストランの屋上のバーで食べた「スモークサーモンのサンドイッチ」は、間違いなく「人生一」のサンドイッチだった。何のことはないバーのサイドメニューだが、酸味とハーブのバランスが絶妙。ファミリーマートのミラノサンドの代わりに毎日食いたい。

 

 

 

飯がうまく、人々が開放的で温かく、陽気な音楽が鳴り響く。ブラジル最高。何年間か住んでみたい!(2020年2月12日)

 

 

author:oneman-band, category:旅行, 01:12
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