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お湯をかける男

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お湯をかける男

 

 

この季節太陽が早くに上るので、たいてい5時には目が覚める。起きてすぐに仕事をはじめ、昼ご飯を食べてちょっと昼寝をした後また仕事。16時くらいから目の前にあるマンションのコートで2時間みっちりテニスをやる、(そして和服に着替えて飲みに行く)、というのが東京にいるときの最近のよくある一日。

 

先日練習を終え、併設のジムの風呂に入っていた時のこと。サウナで汗をたっぷり流してタオルでよく体を拭いていると、右方向から大量のお湯が飛んでくる。見ると、同年輩の一人の男性が、右手に持ったシャワーヘッドで水平に頭を流していて、頭に当たらない分のお湯はすべてこちらに直撃しているのだった。大部分は僕の顔を。

 

でた。お湯をかける男だ。

僕は体をふくのをあきらめ、その男が頭をきれいに流し終えるのを待つことにした。

 

 

 

 

車での地方出張などがあり、スーパー銭湯や、日帰り温泉などに行く機会が比較的多いのだが、「お湯をかける男」はどこにでもいるのだった。

 

いったいなぜこういう男がこうもたくさんいるのだろうか、その晩妻と話し合った。

わざとやっているわけではないだろう。おそらく「お湯をかける男」は、自分のお湯が他人を直撃している可能性があることなど、想像したこともないに違いない。

 

その晩の結論は「例えばレジ待ちの列に割り込んだりする人には注意をする。でも風呂でお湯がかかる、というのはあまりに些細なことなのでわざわざ注意するのもはばかられる。だから彼らは何十年生きても、そのことに気がつかないのではないだろうか」というもの。うーん、本当にそうだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

話は変わるが、先日出張で兵庫県明石市を訪れ、地元の飲み屋で飲む機会があった。

 

僕はもともと大阪育ちだし、若いころ少し大阪で仕事をしたことがあるし、今も仕事でしょっちゅう行くので、大阪や関西で飲む機会が結構多いのだが、今まで何度かものすごい盛り上がりを経験したことがある。

店中の客が参加して、ボケと突っ込みが飛び交って、みんなが酔っぱらっていて幸せで、声が大きく、エネルギーが集中して質のいい(しかし下品な)エンターテイメントに昇華したような、そんな飲み屋。この日の店は、久々にそんな店だった。

 

そういう店では、みんなが大声で言いたいことを言っているのだけれど、しかし、一人でべらべらしゃべったりする人はいない。それから自慢話をするような人も。

 

黙っている人がいるとすぐに突っ込みが入るが、そこには一定のやさしさがあり、突っ込まれた人も負けずに返し、会話に加わる。

話にはユーモアが含まれていて、落ちがある。

よそ者にも門戸が開かれていて、声をかけてくれて会話に参加できるよう導いてくれる。

 

どの店でもそうだというわけではないけれど、こういうのって、関西人の特徴なんだと思う。東京だったら、絶対にありえないタイプの盛り上がりと一体感。

 

その他の土地でも、地元の人で盛り上がっていて、その中に入って楽しい体験をすることもある。でもたいてい一人か二人は曲者がいて、自慢話ばっかりしてたり、人の文句ばっかり言ってたり、偉そうにしてたりする。でも、そういうことって関西ではあんまり、許されないような気が。

 

 

 

 

関西人は大人だ。

 

酔っていても自分を客観的にとらえることができて、ユーモアとやさしさをもって人に接することができて、アホな奴には突っ込みが入る。

 

そしてそういう特徴を持った関西人は「風呂で人にお湯をかけ」たりしないのではないだろうか、もしかして。

うーん、本当にそうだろうか。(2018年6月20日)

author:oneman-band, category:お酒, 15:49
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