RSS | ATOM | SEARCH
競売物件の愉快な占有者たち

JUGEMテーマ:不動産投資

 

競売物件の愉快な占有者たち

 

 

 

最も危険だったり困難だったりする事柄には責任者たるもの率先して立ち向かうべし。

これがテレビや映画や漫画から僕が教わってきたことです。ワンマンバンドでは、競売で物件を落札するとまず最初に社長である僕がその家を訪れます。

 

落札した時点では、その物件に占有者がいるかどうかわからないケースがほとんどです。どんな人が出てくるかわからない。最初にドアをノックするときは、今でも少し緊張します。

 

 

関連画像

 

ドンドンドン、出てこない。

ドンドンドン。

 

家の様子を詳しく観察します。

電気メーターは回っているか、ガスボンベはつながっているか、玄関の導線に蜘蛛の巣が張っていないか、草は踏まれているか、郵便物はたまっていないか。

 

ドンドンドン。出てこない。

そっと、玄関ドアのノブを回します。開かない。

 

家をぐるりと一周し、空いているドアや窓がないか確認する。

近隣の人に動向を確認する。

また玄関に戻りドアをたたく。ドンドンドン。

 

かってに中に入るわけにはいかないので、場合によってはそこから長い占有確認の作業が始まります。

 

 

どうしても占有者とコンタクトが取れない場合は、強制執行の手続きに入ります。

まず引渡命令を申請し、執行分付与を依頼し、そして、執行官とともに催告に向かいます。

 

催告では、裁判所の執行官、立会人、申立人(ワンマンバンド)、鍵屋さん、運送会社で物件に行き、場合によっては鍵を強制的に開け、占有者に「およそ一月後に強制執行になりますよ」という説明をして、催告文を張りつけます。

 

 

あるとき、催告に行くと、占有者は留守でした。鍵を解除し、執行官が居間の柱に催告文を張り付けている間、運送会社は強制執行になった場合の見積もりを作るために家の各所をチェックします。

しばらくすると「いましたいましたー!」との声が。占有者は、2階のトイレに身を潜めていたのでした。

 

つい先日も。とある物件で僕がいつも通り最初に訪れ、どう見ても空き家で、鍵も開いていたので中に入って状況を確認し(怖い!)、担当者にその旨を伝えました。

後日、担当者が、リフォーム業者と再訪問しあちこちチェック。2階の一室で部屋に積まれたままの布団をどけると、占有者の若者が布団に潜り込んで隠れていたそうです。

空き家だと思い込んでいたわけで、相当驚いたに違いありません(確認不足ですみません)。

 

どちらのケースも、その後ゆっくり丁寧に話をして、きちんと準備の上明渡しが進みました。話ができればお互いにとっていいことなのですが、占有者にとっては、「一体どんな奴が来るんだろう」「怖い人だったらどうしよう」と不安が募るのは当然でしょう。こちらも怖いけど、あちらも怖い(もちろん占有者のほうがよほど深刻ですが)。銃も持たずに山でばったりイノシシに会った時と同じですね(イノシシのほうがよほど深刻ですが)。

 

犬の無駄吠え

 

今までには、突然激高した占有者が包丁を持ち出してきたり、犬をけしかけられたり、そんな本当に怖い思いをしたことも、何度かはありました。

そういうことになる確率は低いですが、年間100件近くの物件を落札しているのでいつかは致命的な危機に遭遇するかもしれません。

そうならないよう、油断せず、慢心せず、占有者の気持ちを考え、これからも一件一件、注意してことにあたっていきたいと思います。(2017年4月11日)

 

 

 

author:oneman-band, category:競売, 10:01
comments(1), -
Comment
管理者の承認待ちコメントです。
-, 2018/07/25 2:17 AM