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空き家問題の本質。空き家を埋めれば別の空き家ができる

JUGEMテーマ:不動産投資

 

空き家問題の本質。空き家を埋めれば別の空き家ができる

 

 

 

少し前ですが、宅建業法改正案が衆議院で可決、成立しました。空き家を減らすのが大きな目的の一つのようです。

 

 

空き家問題の本質をシンプルに考えると、

  • 世帯数に比べて家の数が多い

 

ということで、その解決策は

  • 世帯数を増やすこと、家の数を減らすこと

 

以外にありません。

空き家問題の対策は上記のどちらか、もしくは両方を促進するものである必要があると思いますが、実際に進められている対策はどうでしょうか。ほとんどが、空き家を減らして別の空き家を作ることにしか貢献していないように思えます。

 

 

政府などが盛んに宣伝して進めている対策、インスペクション(住宅診断)の強化、や空き家流通の情報の整備、など。確かにそれである程度空き家は買いやすくなるのかもしれません。

しかし、誰かが家を買うと、その人の住んでいた家は普通新しく空き家になるわけですね。

 

空き家バンクなどは「ある特定地域の空き家を減らす(そして他の地域の空き家を作る)」ためにあるとしか思えず、しかも情報は一般の不動産サイトとほとんどかぶっている。こんなことに多くの税金を使っているのは頭がどうかしているとしか思えません。

 

良質の中古住宅のストックを作ることは大切なことだと思いますが、並行して「新築の抑制」と、「古い住宅の解体」を進めていく施策がなければ意味がありません。そのためにシンプルに有効な手段はたくさんありますが、どれも企業や業界団体、官庁の既得権益を冒すものなので、容易に進められないのかもしれません。

 

 

 

また、インスペクションの強化にあたっては、

  • 中古住宅ストックを作るために空き家の魅力を高める、ということは、その分コストが上乗せされる、ということにほかならず、ただでさえ建売の新築との価格差がない中古住宅の販売強化につながるのか
  • 500万円以下、というような安価な住宅を求めている層はかなり厚いが、その金額でインスペクションを徹底することは到底無理で、却って中古住宅に対する需要を損なう可能性はないか

というような点にも留意が必要ではないかと思います。

 

 

お金をたくさん持っている人しか家を買うことができない、というような社会に、法律で無理矢理持っていくのはどうかと思います。しかもそれが全然空き家対策になっていないとしたらなおさらです。誰かがどこかで儲けているのでしょうか。

 

 

問題意識があっても、様々な既得権益に阻まれて、実際の施策は本質的なポイントからずれていってしまう、というのはままあることですが、それがこの「空き家問題」に置いては特に顕著に感じられます。低価格の不動産を扱うワンマンバンドのビジネスに悪影響が予想されるからかもしれませんが。

author:oneman-band, category:不動産一般, 07:53
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